| カテゴリ:学会・講演 |
2009年9月10日〜12日の3日間、フランスのニースで第1回の5大陸レーザー美容学会が行われ、それに参加して参りました。今回の学会は海辺に面したHotel Palais de la Mediterraneeというホテルで行われました。

ニースといえば世界有数の保養地として有名で、南フランスの地中海に面したところ。古くはアランドロンの“太陽がいっぱい”などで知られている土地です。東に20分ほど行けばF1で有名なモナコ、西に30分ほどで映画祭でこれまた有名なカンヌに着きます。
コートダジュール空港からはニースの中心地まで98番バスを使って15分程度。
1日バス乗車券もかねて4ユーロで移動可能です。
ただバスが少々不案内なのとフランス語に馴染みがないのが相まってどこでおりてよいかわかりにくいのが難点です。バスは海岸に沿って走りますのでそれなりに気持ちいいと思います。
9月とはいえ南仏ニースは日差しが強く、暑くてまだまだ夏、本当に“太陽がいっぱい”という感じでした。

私は大きなホテルというよりフランスのアパルトマンに泊まりたかったのでプチデトリアノンというブティックホテルに泊まることにしました。1階にはテラス付きのレストランがあって入り口はどこだかわからないくらい小さいホテルです。小さな部屋でしたが、無線LANは無料で使えるし、なんと行ってもお部屋は清潔。3ヶ月前にリノベーションしたばかりなのでまだ日本人宿泊客はとても少ないとのこと。個人経営らしいのですが、経営者はとても親切でフランス語以外に英語もドイツ語も話せる人でした。
さて、学会の方はなかなか充実していました。レーザーの学会とあって器械展示のブースはほとんどがレーザー会社。残念ながら化粧品やコスメティックなどはほとんどありません。そのなかでEUのレーザーの治療後、ニキビ治療中、プラズマの治療後にもすぐに使えそうなファンデーションをみつけました。
サンプルが届きしだい、詳しいことはまたお知らせしたいと思います。
最近は手術を要さないBody Conturingの器械が流行ってきています。日本の学会でもそういう傾向がありますが、欧米人の体系からして需要が多いためでしょうか。ただ6会場もあるし、詳しい発表の内容までは抄録に書かれていないので、どこに行けばよいか判断に迷い、全部を聞くことはできなかったのが少し残念でした。
ピアルロン酸やコラーゲンなどの注入治療の問題点のセッションがありましたがこれはなかなか興味深いものがあります。
日本では基本的に数ヶ月で吸収されるいわゆるtemporaryの注入材(ヒアルロン酸やヒューマンコラーゲン)と使用するのが一般的ですが、ヨーロッパではsemi-permanent,(半永久的) permanent(永久的)のものが使われているケースも多くあるようで、それらの長期経過の問題点や合併症がおこったときの治療について検討されていました。
いわゆる若返りの治療についてはフラクショナル治療が時代の主流となっています。もちろん1440nmや1550nmなどのレーザーが使われているものがこれまでの主流でしたが、もっと深いものや、レーザーのかわりにRF(ラジオ波)をエネルギーソースして使用するものがでてきています。
美容医療も随分進歩発展を繰り返してきましたが、ここに来てまとまった研究結果や方向性、合併症も含めた長期結果もでてきています。これからはしわやたるみなどのいわゆる若返り治療、ニキビあとなどの治療、しみなど肌の色に関連した治療なのか適応ごとに治療体系をまとめる時期に来ているように感じました。
世界的経済状況の変化の中でレーザー業界でも一つの大きな変化がおこりました。古くからのレーザーメーカーとして君臨してきたキャンデラ社とラジオ波の担い手であったシネロン社がこの学会会期中に合併を発表しました。
もちろんこの学会では展示ブースは異なりましたが、今後はトップの美容医療器の総合メガメーカーとなるようです。日本の美容医療にどれだけの影響をもたらすかは別として、金融機関の再編と同じように経済的変革がおこり始めたことは事実です。言い換えれば美容医療は何も特別なものではなく、私たちに撮って必要性のあるものであり、社会に浸透してきた証かもしれません。
さて次回は難しい話はさておき、短い滞在で訪れた学会以外のニースの話をしましょう。

赤井クリニック
赤井クリニック スキンケア

ニースといえば世界有数の保養地として有名で、南フランスの地中海に面したところ。古くはアランドロンの“太陽がいっぱい”などで知られている土地です。東に20分ほど行けばF1で有名なモナコ、西に30分ほどで映画祭でこれまた有名なカンヌに着きます。
コートダジュール空港からはニースの中心地まで98番バスを使って15分程度。
1日バス乗車券もかねて4ユーロで移動可能です。
ただバスが少々不案内なのとフランス語に馴染みがないのが相まってどこでおりてよいかわかりにくいのが難点です。バスは海岸に沿って走りますのでそれなりに気持ちいいと思います。
9月とはいえ南仏ニースは日差しが強く、暑くてまだまだ夏、本当に“太陽がいっぱい”という感じでした。

私は大きなホテルというよりフランスのアパルトマンに泊まりたかったのでプチデトリアノンというブティックホテルに泊まることにしました。1階にはテラス付きのレストランがあって入り口はどこだかわからないくらい小さいホテルです。小さな部屋でしたが、無線LANは無料で使えるし、なんと行ってもお部屋は清潔。3ヶ月前にリノベーションしたばかりなのでまだ日本人宿泊客はとても少ないとのこと。個人経営らしいのですが、経営者はとても親切でフランス語以外に英語もドイツ語も話せる人でした。
さて、学会の方はなかなか充実していました。レーザーの学会とあって器械展示のブースはほとんどがレーザー会社。残念ながら化粧品やコスメティックなどはほとんどありません。そのなかでEUのレーザーの治療後、ニキビ治療中、プラズマの治療後にもすぐに使えそうなファンデーションをみつけました。
サンプルが届きしだい、詳しいことはまたお知らせしたいと思います。
最近は手術を要さないBody Conturingの器械が流行ってきています。日本の学会でもそういう傾向がありますが、欧米人の体系からして需要が多いためでしょうか。ただ6会場もあるし、詳しい発表の内容までは抄録に書かれていないので、どこに行けばよいか判断に迷い、全部を聞くことはできなかったのが少し残念でした。
ピアルロン酸やコラーゲンなどの注入治療の問題点のセッションがありましたがこれはなかなか興味深いものがあります。
日本では基本的に数ヶ月で吸収されるいわゆるtemporaryの注入材(ヒアルロン酸やヒューマンコラーゲン)と使用するのが一般的ですが、ヨーロッパではsemi-permanent,(半永久的) permanent(永久的)のものが使われているケースも多くあるようで、それらの長期経過の問題点や合併症がおこったときの治療について検討されていました。
いわゆる若返りの治療についてはフラクショナル治療が時代の主流となっています。もちろん1440nmや1550nmなどのレーザーが使われているものがこれまでの主流でしたが、もっと深いものや、レーザーのかわりにRF(ラジオ波)をエネルギーソースして使用するものがでてきています。
美容医療も随分進歩発展を繰り返してきましたが、ここに来てまとまった研究結果や方向性、合併症も含めた長期結果もでてきています。これからはしわやたるみなどのいわゆる若返り治療、ニキビあとなどの治療、しみなど肌の色に関連した治療なのか適応ごとに治療体系をまとめる時期に来ているように感じました。
世界的経済状況の変化の中でレーザー業界でも一つの大きな変化がおこりました。古くからのレーザーメーカーとして君臨してきたキャンデラ社とラジオ波の担い手であったシネロン社がこの学会会期中に合併を発表しました。
もちろんこの学会では展示ブースは異なりましたが、今後はトップの美容医療器の総合メガメーカーとなるようです。日本の美容医療にどれだけの影響をもたらすかは別として、金融機関の再編と同じように経済的変革がおこり始めたことは事実です。言い換えれば美容医療は何も特別なものではなく、私たちに撮って必要性のあるものであり、社会に浸透してきた証かもしれません。
さて次回は難しい話はさておき、短い滞在で訪れた学会以外のニースの話をしましょう。

赤井クリニック
赤井クリニック スキンケア
台風9号が関東地方に接近中とのこと。急に雨あしが強くなり,少し風は生温く,台風の匂いがします。
昨日9月5日 第90回郡山皮膚科勉強会に講師としてお招きいただき『美容皮膚科診療のコツ』という講演をさせていただきました。(幹事の佐藤先生,福屋先生ありがとうございました。)
私が美容皮膚科に携わるようになった経緯や実際のニキビの診療のお話など。
実際,講演の機会をいただいて何をお話ししようかと考えていくうちに,日本にはニキビ治療のガイドラインがないことに気づきました。
アメリカでは1990年に,カナダでは1995年,ドイツでは2003年にそれぞれニキビ治療のガイドラインが作られています。これは治療をうける患者さんにとっても,医者の立場にあってもとても大切なものです。
ニキビは生活習慣病のひとつと考えています。紫外線やストレスや寝不足やアルコールのとり過ぎ,ホルモンバランスのくずれなどいろんな原因によります。
ニキビは青春のシンボルなんていう時代は過ぎました。放っておけばにきびあとを残す可能性は高くなりますし,一度出来たにきびあと(皮膚の凹凸)は完全によくするのは非常に難しいのです。ましてやニキビになったことがないという人はまずいないというほどポピュラーなものです。
日本の現状は保険診療(抗生物質の内服,塗り薬,ビタミン剤,漢方薬,一部のホルモン剤)と保険外診療(ピーリングなどのスキンケア,光治療,ニキビの圧出,レチノイド,トレチノインなどの欧米では必須の薬)にしか分けられません。保険外治療も決して美容目的ではないのです。
諸外国では軽度,中等度,重度とその程度によって治療法を選択するようにガイドラインができています。
日本人に合う治療の進め方を日々考えながら診療をしたいと思っています。

昨日9月5日発売のマガジンハウスの雑誌『anan』(木村拓哉さんが表紙です)の205ページ[Hearth]女医の健康法に載りました。よかったら見てみてくださいね。他の女医さんの話も面白いです。
anan 1576号 詳しくは
昨日9月5日 第90回郡山皮膚科勉強会に講師としてお招きいただき『美容皮膚科診療のコツ』という講演をさせていただきました。(幹事の佐藤先生,福屋先生ありがとうございました。)
私が美容皮膚科に携わるようになった経緯や実際のニキビの診療のお話など。
実際,講演の機会をいただいて何をお話ししようかと考えていくうちに,日本にはニキビ治療のガイドラインがないことに気づきました。
アメリカでは1990年に,カナダでは1995年,ドイツでは2003年にそれぞれニキビ治療のガイドラインが作られています。これは治療をうける患者さんにとっても,医者の立場にあってもとても大切なものです。
ニキビは生活習慣病のひとつと考えています。紫外線やストレスや寝不足やアルコールのとり過ぎ,ホルモンバランスのくずれなどいろんな原因によります。
ニキビは青春のシンボルなんていう時代は過ぎました。放っておけばにきびあとを残す可能性は高くなりますし,一度出来たにきびあと(皮膚の凹凸)は完全によくするのは非常に難しいのです。ましてやニキビになったことがないという人はまずいないというほどポピュラーなものです。
日本の現状は保険診療(抗生物質の内服,塗り薬,ビタミン剤,漢方薬,一部のホルモン剤)と保険外診療(ピーリングなどのスキンケア,光治療,ニキビの圧出,レチノイド,トレチノインなどの欧米では必須の薬)にしか分けられません。保険外治療も決して美容目的ではないのです。
諸外国では軽度,中等度,重度とその程度によって治療法を選択するようにガイドラインができています。
日本人に合う治療の進め方を日々考えながら診療をしたいと思っています。

昨日9月5日発売のマガジンハウスの雑誌『anan』(木村拓哉さんが表紙です)の205ページ[Hearth]女医の健康法に載りました。よかったら見てみてくださいね。他の女医さんの話も面白いです。
anan 1576号 詳しくは
ご報告が遅れましたが6月25日から29日にドイツ、ベルリンで行われました『第14回International Congress of the international Confederation fro Plastic , Reconstructive and Aesthetic Surgery(国際形成外科学会)』に参加してまいりました。
この学会は基本的に2年に1回で世界各国のあちこちの都市で開催されています。今回私は表参道の赤井院長の代理でBoneless bone graft (骨のない状態で骨を作る手術手技)についての発表をして参りました。
今回は唇顎口蓋裂という生まれつきの口唇の組織や歯茎の骨が欠損している疾患に対する治療に関する発表です。通常は歯が生え変わる就学時期頃に歯茎の骨のない部分に骨盤の骨を移植するのですが、生まれてすぐ3ヶ月の口唇の手術の際に、一工夫して人工的に骨を作り,それを移植した結果、その移植骨が自身の骨になりきちんとした場所に歯がはえてきたという内容の報告です。


少々ややこしい話になりましたが、その移植材料の中には最近の美容医療特集のテレビの中でも取り上げられていたPRP(多血小板血しょう治療)というものが含まれています。自分自身の血液の中から、血小板が多く含まれている液を特別に作成し、その血小板の中にたくさん含まれている自分自身のキズをなおしたり、コラーゲンを増やす、骨を作るなど(成長因子)の働きを利用して、いろいろな治療に応用しています。

美容医療では目の周りの小じわなどを改善する治療として注目されています。
この“新しい多血小板血しょうの採取方法”については私がeポスターセッションで発表しました。
この時期のドイツは日照時間がとても長く,朝4時から,夜は10時頃まで明るいので自然に行動が活動的になります。ベルリンではU-bahnという地下鉄のStadtmitte駅にほど近いホテルに滞在していました。こういうホテルの中では英語で全く問題はないのですが,ひとところ街の中やお店,劇場にいけばやっぱりドイツ語が話せないとつまらない。
“グーテンモルゲンGuten morgen!”“ダンケDanke!”“チュースTschuess!”これだけではねぇ・・・?↓。
学会発表の早朝,同行した先生と散歩にでかけました。まだオフィスアワーには時間がありましたので街の中はとても静かで,また天気もよかったので本当に気持ちよく結局5キロ近くも歩いてしまいました。
中央に二列の菩提樹が植えられた「菩提樹の下」ことウンター・デン・リンデン(Unter den Linden) とはベルリンの大通りの一つであり,早朝の散歩にはとても気持ちのよい並木道で,ブランデンブルグ門に続いています。
晴れた朝のブランデンブルグ門は最高でした。
ドイツには結局6日間滞在し,ケルンなど他の都市に行きました。



そのうち3夜はオペラ,シンフォニーのコンサート,残りの3夜はビールにドイツ料理を満喫しました。



いっそのこと住んでしまいたいくらい気に入ってしまいましたが,そうも行かず・・・またばたばたと診療をしております。
この学会は基本的に2年に1回で世界各国のあちこちの都市で開催されています。今回私は表参道の赤井院長の代理でBoneless bone graft (骨のない状態で骨を作る手術手技)についての発表をして参りました。
今回は唇顎口蓋裂という生まれつきの口唇の組織や歯茎の骨が欠損している疾患に対する治療に関する発表です。通常は歯が生え変わる就学時期頃に歯茎の骨のない部分に骨盤の骨を移植するのですが、生まれてすぐ3ヶ月の口唇の手術の際に、一工夫して人工的に骨を作り,それを移植した結果、その移植骨が自身の骨になりきちんとした場所に歯がはえてきたという内容の報告です。


少々ややこしい話になりましたが、その移植材料の中には最近の美容医療特集のテレビの中でも取り上げられていたPRP(多血小板血しょう治療)というものが含まれています。自分自身の血液の中から、血小板が多く含まれている液を特別に作成し、その血小板の中にたくさん含まれている自分自身のキズをなおしたり、コラーゲンを増やす、骨を作るなど(成長因子)の働きを利用して、いろいろな治療に応用しています。

美容医療では目の周りの小じわなどを改善する治療として注目されています。
この“新しい多血小板血しょうの採取方法”については私がeポスターセッションで発表しました。
この時期のドイツは日照時間がとても長く,朝4時から,夜は10時頃まで明るいので自然に行動が活動的になります。ベルリンではU-bahnという地下鉄のStadtmitte駅にほど近いホテルに滞在していました。こういうホテルの中では英語で全く問題はないのですが,ひとところ街の中やお店,劇場にいけばやっぱりドイツ語が話せないとつまらない。
“グーテンモルゲンGuten morgen!”“ダンケDanke!”“チュースTschuess!”これだけではねぇ・・・?↓。
学会発表の早朝,同行した先生と散歩にでかけました。まだオフィスアワーには時間がありましたので街の中はとても静かで,また天気もよかったので本当に気持ちよく結局5キロ近くも歩いてしまいました。

中央に二列の菩提樹が植えられた「菩提樹の下」ことウンター・デン・リンデン(Unter den Linden) とはベルリンの大通りの一つであり,早朝の散歩にはとても気持ちのよい並木道で,ブランデンブルグ門に続いています。
晴れた朝のブランデンブルグ門は最高でした。
ドイツには結局6日間滞在し,ケルンなど他の都市に行きました。



そのうち3夜はオペラ,シンフォニーのコンサート,残りの3夜はビールにドイツ料理を満喫しました。



いっそのこと住んでしまいたいくらい気に入ってしまいましたが,そうも行かず・・・またばたばたと診療をしております。
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